乳海攪拌

 
不老不死の霊薬アムリタを作る為に、大亀クールマの上で、マンダラ山を軸にし、マンダラ山に巻き付いた大蛇ヴァースキを綱にして、神々と阿修羅で綱引きをし、大海を攪拌する。
その結果、アプサラや、神妃ラクシュミー、聖象アイラーヴァタ、等が出現し、そして、最後に不老不死の霊薬アムリタが出現した。


 遺跡: Preah Vihear(Khao Phra Viharn ) / Gambodia

大亀クールマの上で、マンダラ山を軸にし、マンダラ山に巻き付いた大蛇ヴァースキを綱にして、神々と阿修羅で綱引きをし、大海を攪拌している図。
マンダラ山を、細い棒として表わしており、ヴィシュヌ神が、その棒にとり付き、指揮をしている。
棒の先には、ブラフマー神が坐している。
棒の下、亀の甲羅の上には、壺があり、この壺が大海としての宇宙を表しているのかもしれない。

壺の横、大亀クールマの右上には、ヴィシュヌ神の妻となる神妃のラクシュミーが出現している。
右端には、出現したアイラーヴァタを乗り物にしているインドラ神がいる。
左側には、ガルーダがいる。
ガルーダは、賭けに負け蛇族の奴隷になっている母を助ける為、アムリタを狙っている。
更に、ブラフマー神の両側には、太陽と月がいる。

ラーフと言う阿修羅が、アムリタを飲もうとしている事に気が付いた太陽と月が、ヴィシュヌ神に言い付け、ラーフがアムリタを一口飲んだ時、ヴィシュヌ神がチャクラでラーフの首を飛ばした。
アムリタを飲んだラーフは、首だけで生き残る事になり、太陽と月を恨んで、太陽や、月を食べてしまうが、首だけなので、すぐ飲み込んだ太陽や月が出てしまう。これが日食と月食の起源となった。

 遺跡: Banteay Samre / Gambodia


大亀クールマの上で、マンダラ山を軸にし、マンダラ山に巻き付いた大蛇ヴァースキを綱にして、神々と阿修羅で綱引きをし、大海を攪拌している図。
マンダラ山を、細い木として表わしており、ヴィシュヌ神(顔が削り取られている)が、その木にとり付き、指揮をしている。
木の先端には、ブラフマー神が坐している。

ヴィシュヌ神の右斜め上方には、阿修羅のラーフであろうか?乳海攪拌で出てきた不老不死の妙薬アムリタを飲もうとしているように見える。

そして、その左右の少し上方の円の中に坐しているのは、太陽神スーリアと、月神チャンドラ。
ラーフが、アムリタを飲もうとしている事に気が付いた太陽と月が、ヴィシュヌ神に言い付けている場面ではなかと思う。

ラーフがアムリタを一口飲んだ時、ヴィシュヌ神がチャクラでラーフの首を飛ばした。
アムリタを飲んだラーフは、首だけで生き残る事になり、太陽と月を恨んで、太陽や、月を食べてしまうが、首だけなので、すぐ飲み込んだ太陽や月が出てしまう。これが日食と月食の起源となった。


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