大亀クールマの上で、マンダラ山を軸にし、マンダラ山に巻き付いた大蛇ヴァースキを綱にして、
神々と阿修羅が綱引きをし、大海を攪拌している図です。
マンダラ山を、細い棒として表わしており、ヴィシュヌ神が、その棒にとり付き、指揮をしています。
棒の先には、ブラフマー神が坐しています。
棒の下、亀の甲羅の上には、壺があり、この壺が大海としての宇宙を表しているのかもしれません。
壺の横、大亀クールマの右上には、ヴィシュヌ神の妻となる神妃のラクシュミーが出現しています。
右端には、出現したアイラーヴァタを乗り物にしているインドラ神がいます。
左側には、ガルーダがいます。
ガルーダは、賭けに負け蛇族の奴隷になっている母を助ける為、アムリタを狙っています。
更に、ブラフマー神の両側には、太陽と月がいます。
ラーフと言う阿修羅が、アムリタを飲もうとしている事に気が付いた太陽と月が、
ヴィシュヌ神に言い付けます。
ラーフがアムリタを一口飲んだ時、ヴィシュヌ神がチャクラでラーフの首を飛ばしました。
アムリタを飲んだラーフは、首だけで生き残る事になり、
太陽と月を恨んで、太陽や、月を食べてしまいますが、
首だけなので、すぐ飲み込んだ太陽や月が出てしまいます。
これが日食と月食の起源です。